そもそもチリとはどんな国?

 
南米チリは、北はペルー、北東はボリビア、東はアルゼンチン、西と南は太平洋の海に囲まれております。南北約4,630 km、東西120 kmの細長い国です。
北はアタカマ砂漠、東はアンデス山脈、西は太平洋、南は寒冷地で、遠く南極大陸まで及び、南米では独自の国家が形成されてきました。
1818年2月12日にスペインより独立しております。

国土は(約757,000 Km2)、日本の国土、(約378,000 Km2)の2倍です。
公用語はスペイン語で、人口は約1900万人、首都サンチアゴに人口の約40%が集中しております。ヨーロッパからの白人移民が95%で、南米インディオ系は5%です。
移民の多くは、スペイン、クロアチア、イタリア、ドイツ、パレスチナです。
また東ヨーロッパ、アイルランドからも少数おります。
残念ながら、日本は集団移住がなく、近隣のペルーやボリビアからの再移民が少数おります。
宗教はキリスト教ローマカトリックが70%、プロテスタント15%で、全人口の85%がキリスト教です。
チリの3大産業は、鉱業、漁業、林業です。
鉱業は、世界的なニュースになった、2010年8-10月に起きた、チリ銅鉱山落盤事故がありました。現在も銅の世界埋蔵量は世界でトップの28%シェアです。また銀は世界6位の6.7%シェアで、チリの経済を支えております。
近年は北部アタカマ砂漠近郊の塩湖より、リチウムが見つかり、電気自動車用リチウム電池の用途に期待されております。世界埋蔵量は21.9%です。

漁業は皆さんもスーパー等で見かけるチリサーモンです。60万トンの養殖数を持ち、世界2位の水準です。
日本の回転寿司のサーモンは、ほとんどが、チリ、ノルウエー、デンマーク産が占めております。

また、近年はチリワイン(特に赤ワインが有名)、ブドウ(皮付で食べられる)、レモン(防腐剤なし)、キュウイ、トマト等の農産物も世界中で高い評価を得ております。たとえば、日本のK社のトマトケチャプの原料にはチリ産のトマトが使われております。また、一時、S社の豚丼の豚の一部はチリ産の豚を使っておりました。
 
 
最後は国土を20%占めている森林資源です。当初は製紙工場向けのチップ、パルプ用材が主流でしたが、近年の持続継続な植林木としての森林資源が、世界的に認められて、現在は輸出をメインに、ウッドパルプ、製材、合板、MDFが主流となっております。

昔から、チリという国は、3つのWで象徴されております。Weather(天気)です。首都サンチアゴの夏は12-2月まで、地中海性気候で、約3ケ月、雨はほとんど降らず、晴天が続きます。日中は30度以上まで気温が上がりますが、夜間は20度以下になり、アンデスの山々から涼しい風が吹きます。
日本のような熱帯夜はなく、湿度が低いため夜は快適に眠れます。

次にWine(ワイン)ですが、フランス、スペイン、イタリアに次いで、世界で4番目の輸出国になるまで、世界市場で伸びております。
日本では2019年に初めてチリワインの輸入量がフランスを抜いて第1位になりました。

またWoman(女性)ですが、過去世界のミスコンテストの上位は中南米3Cのチリ、コロンビア、コスタリカでした。
南米はスペイン王国が侵略をして、(ブラジルは除く)南米インディオを追いやり、白人国家を築き、その後、ヨーローパ各国の移民により、構成されております。両親はチリ人ですが、祖先のルーツは、フランス系、イタリア系等多様の人種により国民が形成されております。
最近はWood(木材)が加わりましたので、木材業界では4Wと呼んでおります。
 

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